2009-01-13 18:21:52

ガザ:死者900人を超す、避難民3万人、カリタスの診療所も爆撃で破壊


13日、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエル軍とハマスの戦闘は続き、この武力闘争における死者は、先月27日のイスラエル軍による攻撃開始以来、900人以上に達した。

避難民は3万人にのぼり、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校などに身を寄せ、困難と不安のうちに過ごしている。

多くの一般市民を巻き込むこの戦闘では、子どもや女性、高齢者だけでなく、病者や負傷者も犠牲を免れない状況が続いている。12日には、ガザ地区で医療活動を行なっているエルサレム・カリタスの診療所の一つも空爆で破壊された。

イタリア・カリタスの中東責任者シルヴィオ・テッサーリ氏は、ガザの人道支援活動の現状について、「人員が不足しているだけでなく、医師たちは、爆撃と爆撃の間、瓦礫から瓦礫へと移動を強いられながら活動している。彼らにも休息が必要だが、ここ数日の状況を知るだけでも、休むことが何を意味するかがわかるだろう」と話した。

一方、現在のガザ地区唯一のカトリック司祭で、聖家族教会の主任司祭である、マヌエル・ムサラム神父は、「私はまだ生きている。しかし、平和はますます息絶えそうな状態だ」と声明した。

マロン典礼・ビブロス司教、ベカラ・ライ師は、「国や人々がさらに武器や、テロリズム、暴力に走ることは許されない。国家間の前向きな努力と対話によってこの悲劇が終結することを願う。なぜなら代償を払うのはいつでも無実の人たちだからだ」と述べ、教皇の平和アピールと心を合わせ、共に祈るよう呼びかけた。







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