2008-12-29 16:25:02

教皇、ガザ地区の闘争に平和を呼びかける「人間性への目覚めを」


聖家族の祝日を迎えた28日、教皇ベネディクト16世は正午の祈りの集いで、ここ数日急激に緊張の高まるパレスチナ自治区ガザの情勢に、闘争と暴力の論理に屈せず、対話と交渉の道を選ぶよう呼びかけられた。

教皇は「降誕祭において世界中の信者の思いと愛情の中心である聖地が、これまでにない暴力の勃発で再び大きな打撃を受けている」ことを憂慮され、攻撃と報復の応酬による死者と負傷者、物的被害、市民たちの苦しみと涙に、深く心を痛めていると述べられた。

イエスの地上における故郷が、終わりのない流血の地であり続けることはできない、と述べた教皇は、あらゆる暴力行為を止め、ガザ地区に停戦が再びもたらされることを切に願うと共に、すべての当事者が人間性と賢明さに目覚めるよう、また国際社会がイスラエルとパレスチナがこの混迷から抜け出すための支援を惜しまぬようアピールされた。

そして、教皇は「平和の君」であるイエスと、「苦しみを知る」ナザレの聖家族に世界の平和を祈られた。







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