2008-12-24 14:09:32

降誕祭2008:バチカンでプレゼピオの除幕式、教皇による主の降誕の深夜ミサ


2008年の降誕祭の前日、24日、ローマは朝から冷え込んだが、明るい日差しに恵まれた。

バチカンの聖ペトロ広場は、伝統的な装飾を施したモミノキの下に、イエスの生誕の場面を再現した馬小屋の模型、プレゼピオが夕方の除幕式を待っている。

今年のモミノキは、オーストリアのニーダーエスターライヒ州から贈られたもの。同州の行政関係者や子どもたちからなる巡礼団参加のもと、今月13日に点灯式が行なわれた。

教皇は先立つ12日、同巡礼団におくられた感謝の言葉の中で、モミノキとプレゼピオは「いのちのシンボル」と述べ、暗く冷たい世界に新しい希望と光をもたらすキリストの誕生の神秘に人々を招く、その大切な役割を示されている。

バチカンのモミノキは降誕祭の期間の後、子どもたちの玩具に再利用される。

一方、広場の大型プレゼピオは、毎年バチカン職員らが創意と工夫を凝らし製作する。今年も、城壁や門、家々を背景にベトレヘムの一角を生き生きと髣髴させる意匠となっている。主の降誕の場面に登場する様々な人物の像には、1842年、聖ビンチェンツォ・パロッティがローマのサンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会のプレゼピオに使用した像も含まれる。

プレゼピオは、夕方バチカン市国行政長官ジョヴァンニ・ラヨロ枢機卿によって除幕され、続いて教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿による世界平和を願う祈りの集いが行なわれる。この中で教皇ベネディクト16世は、バチカン宮殿の書斎の窓辺に平和の灯をともされる。

深夜24時、教皇は聖ペトロ大聖堂で荘厳ミサを司式され、主の降誕を祝われる。

主の降誕の大祝日25日の正午には、教皇は聖ペトロ大聖堂の中央バルコニーより、降誕祭メッセージおよびローマと全世界に向けた祝福「ウルビ・エト・オルビ」をおくられる。







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