2008-12-23 18:04:14

「聖霊の賜物のもとに」教皇、2008年を回顧、WYDやシノドスなど
 


教皇ベネディクト16世は、22日、バチカン関係者らと降誕祭前の挨拶を交換された。

バチカンの各省・評議会などを通し日頃教皇の協力者として働く枢機卿や司教らへの言葉で、教皇は過ぎたこの一年を振り返られた。

教皇は2008年のカトリック教会の重要な出来事として、使徒聖パウロの生誕2000年を記念する「パウロ年」の開幕(6月)、オーストラリア・シドニーで行なわれた世界青年の日大会(ワールドユースデー、7月)、また、「教会生活と宣教における神のみことば」をテーマにした世界代表司教会議(シノドス)第12回通常総会(10月)などを挙げられた。

5大陸の若者たちが同じ信仰から来る喜びを分かち合ったワールドユースデーや、世界中の司牧者らがみ言葉のもとに集い、その至高の価値を改めて確認したシノドスの大きな実りを思いおこされながら、「今日の教会にも聖霊降臨は存在すると知ることは重要」と教皇は述べられた。

シドニーのワールドユースデーに満ち溢れた若者たちのあの大きな歓喜とは何であったかと教皇は振り返り、「霊の結ぶ実は喜び」(ガラテヤ5,22)とあるとおり、それは聖霊の賜物であったと強調された。

祝祭の大切な要素は「喜び」であると教皇は述べつつ、「祝祭は組織できるが、喜びまでは準備できない。喜びとは神から贈られるものだからである」と説かれた。

聖パウロが喜びは聖霊の結ぶ実と述べているように、聖ヨハネもその福音書で聖霊と喜びを強く結び付けていることを指摘されながら、教皇は「聖霊は私たちに喜びを与え、私たちはその喜びを伝えなければならない」と教会の宣教的使命を示されると共に、その喜びが試練に苦しむ今日の世界に光をもたらすことを願われた。







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