2008-12-10 18:29:08

人は誰も自分一人ではキリスト者とはなれない
水曜教皇一般謁見(2008.12.10)


ヨーロッパの冬季特有の悪天候にも関らず、この日も教皇の言葉に耳を傾け、その祝福を受けようと世界各国からローマにやってきた数千人の巡礼者たちでバチカンのパウロ6世謁見ホールは朝早くから一杯になった。
教皇は定刻どおり会場に姿を見せ、いつものように使徒聖パウロの教えについてのカテケシスを続けられ、この日は特に教会の秘蹟的な生活、洗礼の秘蹟と聖体の秘蹟について語られた。
教皇はまずイタリア語で語り、その後同じ内容の要約をフランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、ポーランド語、スロベニア語、またこの日はさらにクロアチア語でも繰り返された。

教皇はそのカテケシスの中で、人は誰も自分の力だけでキリスト者になれるのではなく、ただイエス・キリストと真の意味で出会うことによってキリスト者となるのだと強調された。
信仰はただ読むことだけではなく、耳を傾けることから始まる。信仰はただ内にとどまるだけではなく、開かれていく一つの関係であり、出会いと交わりを作り出し告げる相手の存在が前提とされる。
教皇はキリスト者となるために誰も自分一人でなるのではなく、キリストによってキリスト者とされるのであって、キリストによって信じる者たちの交わり、共同体である教会が建設されるのだと説いた。

各国語でのカテケシスの後、教皇はいつものように会場最前列に席を占めていた病人たちや若者たちそして、新婚の夫婦たちに心からの挨拶を送られた。
またこの日の謁見会場には、カルカッタのマザー・テレサの会の初誓願宣立者たちが大勢姿を見せていたので、教皇は英語で彼女らにマザー・テレサの精神に忠実に従って修道生活を生きていくよう心からの激励の言葉を贈った。

最後にいつものように「主の祈り」をラテン語で謁見参加者一同と共に歌い教皇祝福をもってこの日の一般謁見は幕を閉じた。







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