2008-12-05 17:15:26

111水曜教皇一般謁見カテケシス要約
(2008,12,3)


 
親愛なる兄弟姉妹の皆さん、

聖パウロについてのカテケシスを続けましょう。今日は人祖アダムと第二の、新しいアダムとしてのキリストの間の関係について考察しましょう。
聖パウロは、アダムの罪とそれが人類におよぼした破壊的な害とについて語りながら、それとは対照的にイエス・キリストによって人類にもたらされた溢れるばかりの恵みの大きさを強調して教えています。
このような観点からみますと原罪についての教えは人類の悲惨な現状を説明しています。しかし聖パウロは同時にこの悲劇的な現実に対する各個人の責任をも強調しています。
ローマの教会に宛て書いたその手紙の中で次のように言っています「人は皆罪を犯し、神の栄光を受けられなくなっています」(ローマ3,23)。しかし、聖パウロはさらに、私たちはキリストへの信仰によって義とされ神との平和の中に入ることが出来るとも教えています。
キリストは新しいアダムとして、御父の御旨への完全な従順によって人類を罪と死のかつての重荷から解放されました。
洗礼において私たちはキリストの死と復活に参与する者となり、神の子らとなります。
キリストの恵みによって私たちが受けた新しい生命と自由は、全ての被造物は腐敗の重荷から解放され神の子らの輝かしい自由を享受するのだと言う確かな希望の証人となるようにと私たちを励ましているのです。







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