2008-11-26 17:42:32

水曜教皇一般謁見(2008.11.26)
聖パウロと聖ヤコブの教えの間に矛盾はない。真の信仰は必ず行いを伴う。


 この日の一般謁見会場バチカンのパウロ6世ホールは、全世界から集まってきた巡礼者たちによって朝早くから一杯になった。教皇ベネディクト16世は定刻どおり会場に姿を見せ謁見参列者たちの盛大の拍手に迎えられ席につかれいつものようにカテケシス(教会の教えの解説)から一般謁見を開始された。
今回のカテケシスのテーマとして信仰の問題を取り上げ、信仰についての聖パウロの教説と聖ヤコブの教説には強調点のニュアンスの違いこそあれ本質的には何も矛盾もないことを教皇は分かりやすく信者たちに説明された。
この日の一般謁見にはキリキア・アルメニア東方教会の総主教アラン1世が参加していて、教皇はまずアラン1世総主教に心からの歓迎の挨拶を送られた。
教皇は「今日のこのアランに1世総主教の兄弟的な訪問は、すでにアルメニア教会とローマ・カトリック教会の間に存在する一致の絆をますます強めるものであり、完全な一致に向かう歩みにまた新たな一歩を示す喜ばしい出来事です」と語られ、さらに、教皇は、常日頃のアラン1世総主教の一致への貢献に感謝を述べると共にアルメニアの民がキリストの福音への忠実を守り抜くために大きな勇気を持って苦しみに耐え信仰の証しを立ててきた歴史的な事実に触れ、この民の大きな信仰と勇気とを賛美し、同時に、この日の総主教の訪問に対するローマ教皇の絶大な喜びを表明した。
一方アラン1世総主教も教皇の歓迎の言葉に答え、倫理的宗教的な価値がますます失われていくこの現代世界にあって、力強く信仰や倫理の価値をいつでもどこででも力強く擁護するローマ教皇ベネディクト16世の働きに大きな評価を示すとともに、全てのキリスト者がそれぞれの家庭から始めて福音を実際の生活で生きることによって証していく必要性を強調し、これからもこの崇高な目的のために互いに協力して前進して行こうと呼びかけた。







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