2008-11-26 18:33:15

水曜教皇一般謁見カテケシス要約
(2008.11.26)


 親愛なる兄弟姉妹の皆さん

聖パウロの教説についてのカテケシスを続けながら、今日は特に、私たちの義化の過程における信仰と業の関係について考察してみましょう。
聖パウロは、私たちの義化は私たちの業や功徳によるのではなくキリストに対する信仰によるということを強調しています。しかし、聖パウロはまた同時に聖霊の実りでありかつ私たちと共におられる聖霊の働きそのものでもある愛徳の業と信仰との間にある相互の緊密な関係についても語っています。
聖霊の第一の賜物は愛です。私たちの心の中に注がれる御父への愛、御子への愛です。キリストへの愛に真実に生きるということは、私たちをただ自分自身のためにだけに生きるのではなくキリストのために生きるよう導きます。この愛は、私たちを新しい人、新しい被造物とし教会そのものであるキリストの身体の肢体とします。
ですから義化における信仰と真の信仰そのものの実りである業の関係についての聖パウロの教えと聖ヤコブの教えにはいかなる矛盾も対立もありません。ただ強調点が異なるだけです。いとも尊いキリストの御血によって贖われた私たちは、その身体を通して,神を褒め称える霊的ないけにえとして奉献することによってキリストを賛美するよう招かれています。
キリストへの信仰の賜物によって義とされた私たちは、個人としても共同体としても、その賜物を大切に護り、聖霊における豊かな実りとして携えていくよう招かれているのです。







All the contents on this site are copyrighted ©.