2008-11-07 13:52:12

教皇、イスラム教使節に挨拶、人権擁護と平和のため対話・協力の発展を願う
 


教皇ベネディクト16世は、バチカンで6日、カトリック-イスラム・フォーラムの参加者に挨拶をおくられた。

このフォーラムは、世界の138人のイスラム教学者の公開書簡を通した対話の呼びかけに、教皇庁が応える形で実現したもので、4日から、イスラム教とカトリック双方の有識者が集い、ローマの教皇庁立グレゴリアン大学で第1回目のセミナーを開催していた。

セミナー最終日、教皇はフォーラムのメンバーとの出会いで、「人間の中心性と一人ひとりの尊厳、神からの賜物であるいのちを尊重するという認識があってこそ、兄弟愛に満ちた世界を共に築くための基盤を得ることができる」と強調。人間の尊厳と基本的権利を推進・擁護するために協力しながら、平和の未来を共に築いていきたいと願われた。

教皇はこの席で、基本的人権である信教の自由が守られるよう、世界の政治・宗教リーダーらにアピールされ、宗教を理由にした暴力や差別・迫害は決してあってはならないと訴えられた。

「神の名は、平和と友情、正義と愛の名」であると述べた教皇は、両宗教が調和と相互理解のメッセージを言葉と行動を通して絶えず示していく必要を示された。

そして、過去の先入観を乗り越え、共通の未来に向かって、特に若者たちの育成に努めながら、今後より広い対話を発展させていきたいと希望された。
 







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