2008-11-06 14:19:28

聖パウロのキリストの復活の宣言をテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで5日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は使徒聖パウロをめぐる考察を続ける中で、パウロのキリストの復活の宣言に注目された。

「キリストが復活しなかったのなら、わたしたちの宣教は無駄であるし、あなたがたの信仰も無駄です。…キリストが復活しなかったのなら、あなたがたは今もなお罪の中にあることになります」(1コリント15・14,17)。教皇はコリントの信徒への手紙のこの一節を引用しながら、パウロがキリストの復活にいかに決定的な重要性を与えていたかを示された。

十字架だけではキリスト教の信仰を説明できず、それはむしろ不条理な悲劇にとどまってしまうと述べた教皇は、過ぎ越しの神秘は十字架上で死んだキリストが「聖書に書いてある通り三日目に復活したこと」(1コリント15・4)にあると強調された。

使徒聖パウロの教えの全容は、神が死から復活させたキリストに始まり、そこに帰結しており、パウロは復活を先立つ自明の理として基礎に置きながら、神の無限の愛の究極の表れとして十字架上で死んだイエスは、復活し、わたしたちの間に生きているという福音を告げていったと教皇は話された。

教皇は、パウロが「口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、救われる」(ローマ10,9)と言っているように、何よりもまず心でキリストを信じ、信仰のうちに復活の主に触れ、さらにそれを告白し、生活の中で証ししていくことが大切と説かれた。







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