2008-11-05 18:17:57

「神の愛、隣人への愛」テーマに、カトリック-イスラム・フォーラム


ローマの教皇庁立グレゴリアン大学で、カトリック-イスラム・フォーラムが主催する第1回目のセミナーが4日から6日まで開催されている。

イスラム教とカトリックの有識者によって構成される同フォーラムは、イスラム教関係者と教皇庁との間に交わされた一連の往復書簡がきっかけとなり誕生した。

昨年10月、世界の138人のイスラム教学者らは、キリスト教会指導者らに「わたしたちとあなたがたの間の共通のことば」と題された書簡を送付、両宗教が共有する基本的事項についての合同的考察を呼びかけた。

教皇ベネディクト16世はこれに返信され、イスラム教学者らの前向きな精神を称賛されると共に、平和推進のための協力的取り組みを呼びかけられた。

この書簡の交換を受け、今年3月、イスラム教関係者の使節と教皇庁諸宗教対話評議会はバチカンでミーティングを行い、カトリックとイスラム教の対話の促進をめざすための合同フォーラムの創設と、今年11月に最初のセミナーの開催を決定した。

4日から開催されたセミナーには、イスラム教とカトリックの双方からそれぞれ29名が出席。「神の愛、隣人への愛」をテーマに、初日「神学的・霊性的基礎」、2日目「人間の尊厳と相互の尊重」について考察を行い、最終日には、教皇との出会いを予定している。







All the contents on this site are copyrighted ©.