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2008-10-03 16:44:55
教皇一般謁見・カテケーシス(2008.10.1)
親愛なる兄弟姉妹の皆さん
今週のカテケーシスでも、聖パウロの12使徒たちとの関係について考察してみましょう。聖パウロは12使徒たちに対して、彼らの持つ特別な権威を承認すると共に、キリストの福音に対する奉仕に関しては、大変率直な態度を示しています。
エルサレムの公会議において、聖パウロは、神の恵みは福音を受け入れた異邦人をモーセの律法のくびきから解放したという確信を、12使徒たちの前で力強く擁護しました。
この時の教会の決定事項が、貧しい人々への具体的な援助を伴っているという事実は、大変意味深いものがあります。
後にアンチオキアにおいて、聖ペトロはユダヤ教からの改宗キリスト者たちをつまずかせないために、異邦人たちとの会食を控えたことがありました。聖パウロはペトロのその妥協による態度を非難し、キリストによってもたらされたキリスト者の自由を強調しました。
何年も後に、ローマの教会に宛てた手紙の中で、聖パウロ自身、キリストにおける私たちの自由は、他の人々にとってはつまずきのもとになっていると書いています。
聖パウロの模範は、教会の交わりに中にあるキリスト者たちは、聖霊に導かれ、他人への奉仕において最もはっきりと示される自由の中に生きるよう招かれていることを私たちに示しています。
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