2008-09-29 18:22:47

帰天30年のヨハネ・パウロ1世を思い起こす、教皇、日曜の集い


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォの離宮で28日、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。

9月も最後の日曜日、ローマ郊外の丘陵地帯にあるカステルガンドルフォには、秋らしい涼しさが広がった。7月初旬からカステルガンドルフォに滞在されていた教皇は、翌々日30日(火)に、バチカン宮殿に戻られる。

集いの中で教皇は、この日からちょうど30年前に帰天したヨハネ・パウロ1世(アルビーノ・ルチアーニ、在位:1978.8.26- 1978.9.28)を思い起こされた。

教皇は、「フミリタス(謙遜)」というヨハネ・パウロ1世のモットー、キリスト教的生活の本質を要約するその言葉通りの生涯・教皇職を回想、「謙遜こそが彼の霊的遺言であった」と述べられた。

また、現実生活に基づくたとえ、家族の思い出や民衆の叡智などを語り、広い教養をもって豊かで確かな教えを平易に説いた同教皇は、同じくベネチア総大司教から教皇になったピオ10世のように比類のないカテキスタであり、33日間の短い在位に人々の心を広く捉えた、と話された。

そして、教皇はヨハネ・パウロ1世を教会に与えてくださった神に感謝されると共に、私たちも同教皇を模範とし、謙遜を育み、すべての人々に話しかけることができるようにと、祈られた。

この日、教皇はあと数日で後にするカステルガンドルフォの町の人々に挨拶をおくられたほか、秋から新学年をスタートさせた学生たちに励ましをおくられた。
 







All the contents on this site are copyrighted ©.