2008-09-26 17:51:38

教皇一般謁見・カテケーシス(2008.9.24)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスでは、また使徒聖パウロの生涯と、彼と12使徒たちとの関係について考察してみましょう。

聖パウロはガラテアの教会に宛てた手紙の中で、エルサレムを訪問し、エルサレムの教会の中で三本の支柱と目されていた聖ペトロ、聖ヤコブ、そして聖ヨハネの3人の使徒たちと会ったと書いています。

聖パウロの異邦人に向けられた使命のために、イエスがこの地上での生活の間、実際にイエスと共に生き働いた人々の承認と保証を必要としたのです。弟子たちは聖パウロとバルナバに仲間としての承認を与えました。

聖パウロは、彼が受け継いだ生きた伝統を大切にしました。最後の晩餐の席上言われたイエスの言葉、その死と復活、そして聖ペトロや12使徒たちに復活後出現されたことなどをしっかりと受け継ぎました。

聖パウロは、イエスが「私たちの罪のために」死んだこと、および私たちを罪と死から救い出すために自分自身を御父に捧げたのだということを強調しています。

死から復活されたイエスは、今もその教会と聖体の秘跡の中に生きています。私たちは教会と聖体においてイエスに出会い続けることができるのです。

聖パウロの教えは、彼がダマスコへ向かう途上で得た彼自身の体験と、教会を通して得たキリストについての知識に根ざしていました。

同様に私たちの信仰も神話や伝説にではなく、ナザレのイエスの言葉と行い、そして、教会の中にいつも現存される復活された主ご自身との出会いに根ざしているのです。







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