2008-09-04 17:52:23

聖パウロの回心をテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、3日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

カステルガンドルフォに滞在中の教皇は、この日の午前中、謁見会場となったバチカンのパウロ6世ホールに赴かれた。

謁見中のカテケーシスで、教皇は先週に続き、使徒聖パウロをテーマに講話を行われた。

そして特に、初期キリスト教共同体への容赦ない迫害者であったパウロが、キリストの福音の熱烈な使徒に変容する、彼の人生の一大転機として、紀元30年頃ダマスコ途上でのパウロの回心の出来事を考察された。

教皇はパウロの回心についての出典として、聖ルカによる使徒言行録とパウロ自身の書簡の記述を示され、パウロの全人生は思考や心理の変遷の結果としてではなく、外からの力、復活したキリストとの抗しがたい出会いによって根本的に変えられたのであり、それは単なる回心というよりは、死と復活、自分のひとつの存在が死に、復活のキリストと共に新しい存在に生まれ変わるということであったと、強調された。

パウロの回心を観想された教皇は、現代の私たちにとってもキリスト教は新しい哲学や道徳ではなく、キリストとの出会いそのものであると述べ、生き生きとした信仰と開いた心、大きな愛のために、世界にキリストとの出会いが与えられるよう、神の照らしを祈られた。







All the contents on this site are copyrighted ©.