2008-07-19 19:09:15

シドニー:ランドウィック競馬場でWYD前夜祭、教皇「聖霊の力に信頼しよう」
 


シドニーで開催中の第23回世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)大会は、19日、教皇を迎えての閉会前夜祭と共に一つの頂点を迎えた。

WYD参加者らはこの日午前中、前夜祭会場のランドウィック競馬場に向けて、シドニー北部から約10キロの道のりを徒歩巡礼した。

巡礼グループは次々にランドウィックに到着。広大な会場は世界のいたる場所から訪れた23万人の若者たちの信仰と友情、出会いの場として喜びと熱気であふれ、「聖霊に満たされた新たな高間」と化した。

教皇ベネディクト16世は、12人の巡礼者と共に、聖霊をイメージした鳥が描かれ、大きな十字架が建てられた赤い舞台に登られ、WYDシドニー大会のテーマソングと共に前夜祭が始まった。

アボリジニの少女が復活の大ろうそくから自分のろうそくに火を灯し、キリストと新しい命、また聖霊のシンボルであるその火は、12人の巡礼者の手を経て、会場全体に広がっていった。続いて7人の若者が信仰体験を語り、オーストラリアの保護者である南十字星の聖母をはじめ今WYDの保護者らの取次ぎを願って聖霊に祈った。

「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、わたしの証人となる」(使徒言行録1、8)という今大会テーマを掲げながら、教皇は聖霊の力を強調する説教を行なわれた。

聖書の中で風や火、息などのイメージを通して語られる聖霊は、表現や理解の難しい存在であり、三位一体の中で忘れられたペルソナのように思われていることもあるが、静かで見えない聖霊は、神の業を作り出し、私たちを真であるものに引き寄せ、三位一体との一致に招き、イエス・キリストへの信仰を証しする上で、方向と具体性を与えてくれる存在であると教皇は話された。

そして、聖霊の力を受け入れ、その恵みを引き出すことで、皆の家庭、共同体、国をよりよいものへと変えていくよう呼びかけられた。

そして、教皇は会場の若者たちと共に聖体礼拝を行なわれた。

集いの後も、多くの若者たちは聖体礼拝を交代で続け、毛布や寝袋に包まりながら、翌日の教皇ミサ会場となるランドウィックで夜を明かした。







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