2008-07-19 16:32:20

シドニー訪問:教皇、聖職者の未成年虐待を厳しく非難


教皇ベネディクト16世は、19日午前、シドニーの司教座大聖堂で、オーストラリア司教団とミサを捧げられた。

このミサには同国の62人の司教らのほか、神学生や修道者志願者らが多数参加した。

教会関係者らを前に行った説教で、聖職者の未成年への性的虐待問題に触れた教皇は、「被害者が背負っている苦しみのために、深く申し訳なく思っている」と遺憾の念を表され、彼らの司牧者と共にその苦しみを分かち合いたいと述べられた。

教皇は司祭や修道者による未成年虐待問題を「恥ずべきこと」として強調され、この「信頼を深く裏切る凶悪な行い」をはっきりとした形で非難すべきであり、これらは人々に大きな苦しみを与え、教会の証を傷つけたと話された。

司教らと共にこの悪と闘うために協力して欲しいと教皇はミサの参加者らに願われると同時に、被害者が思いやりとケアを受けることができるように、そして過ちを犯した者は法の裁きの前に出されるべきと述べられた。

また教会関係者らへの言葉として教皇は、神への信仰を個人的な感情・崇敬に矮小化し、公の環境から遠ざけることのないよう注意を促され、こうした傾向は福音の本質とは反対のものであり、教会とその使命への理解を妨げてしまうと警告された。
 







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