2008-07-15 17:58:02

第23回世界青年の日シドニー大会始まる


カトリックの若者たちの祭典、世界青年の日大会が、15日シドニーで開幕した。

世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)は、カトリック教会の未来を担う若者たちのための、若者たちと共にある記念日。教皇ヨハネ・パウロ2世は、1985年3月31日の受難の主日に、国連の国際青年年におけるメッセージを発表。翌年、毎年受難の主日を「世界青年の日」として記念するよう定めた。

「世界青年の日」は毎年教区レベルで記念され、数年ごとに開催地を定めて、国際レベルの世界青年の日大会が開かれる。最初の世界青年の日は、1986年にローマをはじめ各教区で行われた。一方、これまでの国際大会は、ブエノスアイレス(アルゼンチン・1987)にはじまり、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン・89)、チェストコーワ(ポーランド・91)、デンバー(米・93)、マニラ(フィリピン・95)、パリ(97)、ローマ(2000)、トロント(カナダ・2002)、ケルン(独・2005)で行なわれた。

WYDシドニー大会は、世界青年の日としては23回目、国際大会としては10回目を記念するもの。

WYD大会が始まった15日は、シドニー全体が若者たちの都市となった。大会前日までオーストラリアの各教区で合宿やホームステイをしていたグループや、当日に現地到着のグループなど、世界各国の若いカトリック信者たちが続々とシドニー入りし、その数は刻々と増している。日本からは鹿児島教区の郡山健次郎司教を団長とする巡礼団が参加している。

この日の午後行なわれた開会ミサをもって、6日間にわたる大会は正式にスタートした。

南半球のオーストラリアは冬期とはいえ、WYD会場シドニーでは比較的穏やかな気候が続いている。シティーの高層ビル群を背景にバランガルー突堤で行なわれた開会ミサには、14万人以上の若者たちが参加。祭壇の舞台近くには大きな十字架がそびえ、会場には参加者らを代表する168カ国の旗が港の風にたなびいた。

ミサを司式したシドニー大司教ジョージ・ペル枢機卿は、その説教で「私たちが神の手を取れば、後は神が導いてくださる。信頼することです。神は私たちを失望させることはないでしょう」と、多くの問題を前に失望や諦め・迷いの中にある若者たちを希望へと招いた。

若者たちは翌日から連日、午前中のカテケージスに参加する。午後からは様々なイベントに彩られたユース・フェスティバルが行なわれる。

17日(木)より、教皇ベネディクト16世を迎えて大会はさらに熱気を帯びる。同日午後には、教皇の歓迎式が若者たちによって行なわれる。18日(金)午後は、教皇参加の十字架の道行き、19日(土)夕方には、世界青年の日を翌日に控えての前夜祭、そして、20日(日)午前のWYD大会の教皇ミサ(閉会ミサ)へと続いていく。

公式行事への参加を前に、教皇はシドニー近郊のケントハーストで、休養と黙想を行なわれている。

教皇のケントハーストでの一日は、朝のミサに始まり、読書や祈り、豊かな自然の中の散策のほか、夕方にはシドニーの若い音楽家たちによる小さなコンサートを楽しまれているという。







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