2008-07-02 18:35:05

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2008.7.2)


前の日曜日6月29日は、使徒聖ペトロ・聖パウロの大祝日でした。そして、この大祝日をもって使徒聖パウロの生涯とその教えに特別に注意を向ける「パウロ年」が開始されました。

今日のこの一般謁見から新しいカテケーシスのシリーズが始まります。聖パウロの教えをより深く掘り下げ理解し、価値を失うことのないその重要性と卓越性を認める助けにしたいと思います。

私たちもすでに知っている通り、聖パウロはユダヤ人であり、ローマ帝国内の優れた少数文化人のメンバーでもありました。聖パウロは当時の幅広いギリシャ文化の公用語であったギリシャ語をたくみに話し、同時に彼自身ローマ市民権を持つローマ帝国の一員でもありました。

復活されたキリストについての聖パウロの宣言は、ユダヤ教に深く根ざしたものでありながら、より普遍的ビジョンをも兼ね備え、彼自身が熟知していた三つの異なる文化の特徴を統合的に帯びています。

聖パウロは当時流行の哲学やストア派哲学からの禁欲的な要素をも彼自身の説教の中に使用する術をも心得ていました。アテネのアレオパゴスでの聖パウロの説教からもわかる通り、聖パウロはキリストの福音を宣教するにあたって、当時の人々のメンタリティ-に合わせて話すこともできました。

この「パウロ年」の間、カテケーシスにおいて聖パウロの教えの理解を深める努力をしましょう。







All the contents on this site are copyrighted ©.