2008-07-01 15:05:21

来年度世界平和の日:教皇メッセージ・テーマ「貧困と闘い、平和を築く」


2009年度「世界平和の日」に向けた教皇ベネディクト16世のメッセージのテーマが発表された。

「世界平和の日」は、ベトナム戦争下にあった1968年の1月1日、教皇パウロ6世が呼びかけた平和への特別な祈りがきっかけとなって始まったもの。以来、全世界のカトリック教会は、毎年の元日を「世界平和の日」とし、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界が来るようにと祈っている。

42回目を迎える来年の世界平和の日のために教皇が選ばれたテーマは、「貧困と闘い、平和を築く」。

このテーマを通して教皇は、人類家族の重大な貧困問題に対し、物質面のみならず、特に倫理・精神面における緊急な解答の必要を強調されている。

貧困問題は、共通善の実現を推進する上で、現在の人類の共存の形に不足があることを示している。そして、それは物質的貧困の根源と共に、人間が隣人の苦しみに無関心であるという精神的貧困についても考える必要を呈している。

教皇は次回の平和の日のテーマを通し、世界の貧困という問題に真剣に向き合っていくには、まず愛の神に対する人間の心の回心を求めるべきであることを訴えておられる。







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