2008-06-03 18:56:20

「人類を飢餓から守る勇気ある取り組みを」教皇、食糧サミットにメッセージ


教皇ベネディクト16世は、ローマで開かれた「食糧サミット」にメッセージをおくられた。

ローマに本部を持つ国連食糧農業機関(FAO)は、3日から5日まで、「世界の食糧安全保障に関するハイレベル会合」(食糧サミット)を開催、世界的な食糧高騰と飢餓の問題を話し合う。

会議初日、教皇庁を代表して出席した国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿は、ベネディクト16世のメッセージを読み上げた。

教皇はこのメッセージで、食糧危機が今新たに世界の多くの人々を脅かしている中で開催されたこの会議に大きな期待と関心を表明され、全人類を飢餓から守るために、勇気と決断をもって実現されるべき新しい取り組みが会議によってもたらされるよう願われている。

市場のグローバル化の拡大は必ずしも食糧の供給を助けず、市場の構造上の限界や保護政策、投機的現象が、発展途上にある国々をその発展プロセスから遠ざけている傾向にあると教皇は指摘。

生産レベル、資源、知識とも実際には十分に備えている世界において、飢餓や栄養不足が存在することは容認しがたいと強調された教皇は、今日の挑戦は経済・商業的関心に基づくグローバル化だけでなく、すべての人類を尊重した連帯のグローバル化にあるとメッセージで呼びかけられている。







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