2008-05-27 16:48:05

ミャンマー司教団のバチカン定期訪問


ミャンマーの司教らのバチカン定期訪問が始まった。

教皇ベネディクト16世は、26日、同国司教団の最初のグループとお会いになった。

同国にキリスト教が伝えられたのは、16世紀、ポルトガル人宣教師たちによる。18世紀前半、代牧区の設置と共に本格的なミッションが始まり、その後、相次ぐ戦争などの困難な時代を乗り越えつつ地道な宣教は続き、1955年に最初の大司教区2つを設立するに至った。

1960年代、軍事政権によりカトリック教会の建物や教会系の病院・学校などは国有化され、239人の宣教師が追放された。国内には188人の教区司祭と60人あまりの外国人宣教師が残った。

現在、ミャンマーのカトリック教会は、マンダレー、ヤンゴン、タウンジーの3つの大司教区と、11の教区を持つ。

仏教徒が約90%と国民の大多数を占めるミャンマーでは、カトリック信者は1.3%とごく少数である上、その活動は軍事政権の厳しい監視下に置かれているが、数々の困難にもかかわらず、教会は生き生きとした信仰を保ち続けている。

同国への教皇の司牧訪問は実現していないが、1984年、教皇ヨハネ・パウロ2世が隣国タイへ司牧訪問した際、また、1986年の南東アジア訪問の際、司教の代表らが教皇に謁見することができた。一方、近年の司教団のバチカン定期訪問は、1980年、1985年、1996年、2001年に行なわれている。

教皇ベネディクト16世は、昨年から今年にかけて、ミャンマーの社会情勢や、先日のサイクロン被害について連帯のアピールをたびたび発表されている。

ミャンマー司教団の訪問は、今月31日まで。







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