2008-05-26 19:12:01

教皇、中国の信者たちの信仰の証しのため祈る、日曜正午の集い


教皇ベネディクト16世は、25日、日曜正午のアンジェラスの祈りの集いを持たれた。

前日24日、典礼暦は「キリスト者の助け手(扶助者)聖母マリア)」を記念した。教皇は中国・上海の余山の聖母巡礼聖堂においても崇敬されている扶助者聖母マリアの日に中国の教会のために祈るよう全カトリック教会を招かれていた。同日、イタリア司教協議会の移住者司牧委員会の呼びかけによってローマの聖マリア大聖堂でイタリア在住の中国人信徒参加のもと福音宣教省長官イヴァン・ディアス枢機卿司式のミサがとり行われた。

この日のアンジェラスの祈りが行なわれたバチカンの聖ペトロ広場にも、中国人信者のグループが集い、教皇と世界の巡礼者たちと共に聖母に祈った。

教皇は会場の中国人信者らに愛情のこもった挨拶をおくられ、この中で四川大地震の犠牲者の冥福を祈られると共に、現在大きな苦しみの中にある人々に深く心を寄せられた。またすべての支援と連帯に感謝を述べられた教皇は、被災地に一刻も早く日常生活が戻ることを願われた。

そして教皇は、「中国にあって毎日の苦労の中でも信じ、希望し、愛し続けているすべての人々の努力を支え」、彼らが「世界にイエスについて語り、イエスに世界について語るのを決して恐れることのないよう」、また「教会の礎である聖ペトロの岩にしっかりと一致しつつ、常にこの愛の信じうる証人となれるよう」、中国のカトリック信者たちを余山の聖母に託して祈られた。

教皇は集いの前半、祈りの前の説教で、この日多くの教会が祝った「キリストの聖体」をテーマに話され、神ご自身であり、愛そのものである聖体に眼差しをしっかりと向けるよう強調された。

また、「聖体は愛と連帯の学び舎である。キリストのパンによって養われた者は、毎日の糧にもこと欠く人々の前に無関心でいることはできない」と述べた教皇は、世界の飢餓問題に教会全体の関心を喚起された。
 







All the contents on this site are copyrighted ©.