2008-05-19 19:07:20

教皇、ジェノヴァで小児病院訪問・若者たちとの集い、正午の祈りでクラスター爆弾使用禁止を呼びかけ


教皇ベネディクト16世は、18日、司牧訪問先のジェノヴァで信者らと交流された。

前晩、最初の訪問先サヴォーナからジェノヴァ入りされた教皇は、さっそく同市の「保護の聖母巡礼聖堂」に赴かれた。

翌朝、教皇はまずジェノヴァのガスリーニ小児病院を訪問、小さな患者たちとその家族らとの感動的な出会いを持たれた。

この出会いでは、行政や医療関係者らも含め、およそ3千人が教皇を迎え、「神は私たちを見捨てることは決してありません。どんなに闇に満ち困難な状況にあっても、神のそばに留まり、心の平安を失ってはなりません」と説く、教皇のメッセージに耳を傾けた。

病棟の子どもたちを見舞われた教皇は、優しく言葉をかけたり、祝福をおくられ、両親や病院スタッフを温かく励まされた。

続いて、教皇はマテオッティ広場で、若者たちとの活気ある集いを行なわれた。

教皇は、若くあるとはどういうことかを説きながら、現代において多くの人々がいつまでも若さを装い、虚しい未来を恐れて時の流れを止め、人生を刹那的に生きようとしていると指摘。

神を選んだ者には、歳を取っても果てしない未来が広がり、未来への恐れもないと教皇は述べると共に、若さとは善良さ、寛大さでもあり、それはイエスご自身のことであると話された。

教皇は、若者たちと唱えた正午の祈りで、ジェノヴァの「保護の聖母」に司牧者、若者、家族、高齢者、病者ら、すべての人々を託された。

また、この席で教皇は、翌日からアイルランド・ダブリンで開催されるクラスター爆弾の禁止条約作成を目的とする会議について触れられ、この機会に強固で信頼の置ける国際的規範を作り出すことができるようにとアピールされた。教皇は、過去のあやまちに対する補償をし、それを将来繰り返さないことが必要であると述べ、クラスター爆弾の犠牲者とその家族、会議参加者のために祈られた。

教皇は午後から、市内のヴィットリア広場で、10万人の信者参加のもとミサを捧げられた。

そして同日夜、ローマにお戻りになった。







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