2008-04-29 18:09:32

教皇、苦しむアフリカの各地に平和アピール


教皇ベネディクト16世は、バチカンで27日、日曜正午の祈りを巡礼者らと共に唱えられた。

この集いで教皇は、アフリカのいくつかの闘争地帯に平和を取り戻すための取り組みを当事国および国際社会に呼びかけられ、苦しい試練を生きる市民たちのために祈るよう信者らを招かれた。

これらの地域として、教皇はまず激しい武力闘争が続くソマリア、特に首都モガディシオでの情勢を挙げられ、長年、暴力と貧困に押しつぶされてきた人々の人道的悲劇を示された。

また教皇は、状況の安定化もつかの間、終わることのない悲劇に多くの人々が苦しむダルフール地方の現状を深く憂慮された。

さらに、ブルンジの首都ブジュンブラで起きた数日前の武力衝突は、市民を恐怖に陥れ、その砲撃はバチカン大使館まで届いたことなどに教皇は言及、新たな市民戦争の危険をはらむ同国に、当事者双方の対話と和解をアピールされた。

同日午前中、ローマ教区の29人の司祭の叙階式をとり行われたことを報告された教皇は、これらの新司祭が福音から沸き出でる喜びと希望を、これから派遣されるであろうあらゆる場所において広めることができるよう、祈りによる支えを皆に願われた。

また、同様に「キリスト、私たちの希望」というメッセージをもって臨んだ米国司牧訪問が、大きな実りを持って終了したことを教皇は神に感謝され、キリストの希望を米国の教会に伝える中で、自らもアメリカのカトリック信者たちから勇気付けられたと述べられた。そして、次の一般謁見の講話ではこの米国訪問をテーマとする旨を予告された。

教皇は、ユリウス暦でこの日復活祭を迎えた多くの東方教会の兄弟姉妹に心を込めたお祝いの言葉をおくられ、すべてのキリストの弟子たちがこれからも完全な一致に向けて対話と協力の道を歩めるよう、聖母マリアに祈られた。







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