2008-04-20 19:23:44

教皇と神学生・若者たちとの出会い、ニューヨーク・聖ジョセフ神学院で


教皇ベネディクト16世は、19日午後、ニューヨークの聖ジョセフ神学院で、子どもたちや若者、神学生らと心温まる交流を行なわれた。

最初に神学院の礼拝堂を訪れた教皇は、障害を持つ子どもたちとその両親らとひとときを過ごされた。

「克服困難に思われる試練や苦しみに直面し、その苦しみの意味を理解するのが困難な時がしばしばあるでしょう」と話された教皇は、「それにもかかわらず、信仰は私たち自身を超えた地平線を開き、人生を神様の立場から見ることを助けてくれるのです」と、両親たちを励まされた。

教皇は子どもたちの挨拶や絵のプレゼントを喜ばれ、子どもたち一人ひとりに祝福を与えられた。

続いて、神学校の運動場で、神学生や若者たちおよそ2万人と教皇との生き生きとした出会いが行なわれた。

活気あふれる若者たちの歓声や拍手や歌に、教皇も始終笑顔でリラックスされたご様子で、非常に息の合った対話的な集いとなった。

この日が教皇の選出記念日であったことから、若者たちは先日の教皇の81歳の誕生日と、教皇登位3周年を祝うドイツ語の歌を歌い、さらに米国を構成する様々な文化・民族をそれぞれ象徴する様々な主食、パンやとうもろこし、米などを教皇に贈った。

教皇もまた若者たちに真摯な言葉を向けられ、中でもご自分のティーンエイジ期のナチス政権下の体験に触れ、学校や社会に入り込み一種の宗教とさえ化したナチス・ドイツの思想が、神を排除しすべての真理と善を遠ざけた恐ろしい時代が青春に投げかけた暗い影を語られた。

真理と自由の価値を強調されながら、教皇は「自由が本物であるためには、それが真理に基づいていなければならない」、「真理とは決して私たちを裏切ることのない人を見出すこと、真理とはイエス・キリストです」と述べられた。

そして、「あなたがたの希望の理由を世界に示してください」と若者たちを勇気付けられた教皇は、ワールドユースデー・シドニー大会での再会を約束された。







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