2008-04-19 17:56:59

教皇、ニューヨークのシナゴーグ訪問と、エキュメニカルな集い


18日、ニューヨーク入りされた教皇ベネディクト16世は、午前中の国連本部訪問に続き、夕方よりユダヤ教共同体との集いおよびキリスト教諸教会代表者らとの出会いを持たれた。

ニューヨーク市内のパーク・イースト・シナゴーグを訪れた教皇は、子どもたちの聖歌隊の歌声と共に、ラビのアーサー・シュナイアー師に迎えられた。

オーストリア出身で、第2次世界大戦中ナチスによるホロコーストの厳しい体験を生き延び、1947年に米国に移住したシュナイアー師は、「兄弟が平和と一致のうちに共にいること」の素晴らしさを述べ、この日の訪問の歴史的意義を示した。

教皇もまた「シャローム」と挨拶をおくられ、過越祭を目前にしたユダヤ教共同体を訪れた喜びを表された。

教皇はニューヨークのユダヤ教共同体の市民生活への様々な貢献を賞賛され、異なる民族・宗教の人々との友情の架け橋を築くことの大切さを改めて強調された。

そして、過越祭を控えた米国と全世界のユダヤ教共同体に、教皇は平和の挨拶をおくられた。

この後、教皇は市内の聖ジョセフ教会へ向かわれた。

同教会は、アイルランドとドイツからの移住が最も盛んであった19世紀、ドイツのカトリック信者の教会として建立された。

聖堂内で行なわれたエキュメニカルな集いには、カトリック以外のキリスト教諸教会から250人の代表が参加した。

教皇は人々へ挨拶で、福音の真理とその道徳的教えに根ざしたキリスト者たちの確かな証しだけが、世俗化の拡大など急速に変容する世界の挑戦に答えていくことができると述べ、世界はこうしたキリスト者たちのメッセージを待っていると呼びかけられた。

集いの後半、教皇は幾人かの代表者らと個人的に言葉を交わされた。これらの人々の中には、先日暗殺から40年の追悼行事が行なわれたマーティン・ルーサー・キング牧師の娘バーニスさんの姿も見られた。







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