2008-04-16 18:54:29

教皇、ホワイトハウスにブッシュ大統領を訪問


米国司牧訪問中の教皇ベネディクト16世は、16日午前、ホワイトハウスにおける歓迎式典に出席、ブッシュ大統領との会談を持った。

前日夕、ワシントン入りした教皇はこの日大統領との会見をもって、6日間に渡るアメリカ訪問を本格的に開始した。

ホワイトハウスの庭園サウスローンで行なわれた歓迎式典で、教皇はブッシュ大統領の挨拶に答え、喜びと感謝の言葉を述べられた。

教皇は、米国のカトリック教会最初の首都大司教区ボルチモア大司教区の創設と、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、ルイビルの教区の創立から200年という大切な節目の年に、同国を訪問する意義を示された。

ご自分は友人として、福音を告げる者として米国を訪れたと述べた教皇は、この訪問が同国のカトリック教会に刷新と希望を与えるきっかけとなり、信者たちが同国の社会によりいっそうの責任を持って貢献できるようにと願われた。

政治・社会を統治する原理は神から来る道徳秩序と密接に結びついているという確信によって、アメリカは建国の時代から自由の追求を行ない、すべての人間の平等を宣言してきたと教皇は述べ、奴隷制に対する闘いや市民権運動など同国の精神を形作る歴史の歩みの中で、信仰が果たした役割を強調された。

自由は賜物であるだけでなく、個人の責任に訴えるものでもあるとされた教皇は、自由の擁護のためには、共通善のための努力と恵まれない人々に対する責任感が必要であると話された。

そして、教皇は18日(金)に行なわれる国連本部訪問の抱負を述べられた。

教皇は、神が正義と発展と平和の追求において米国とその国民を強めてくださるようにと願い、アメリカに神の祝福を祈られた。

歓迎式典に続き、大統領執務室で大統領と教皇の個人会談が行なわれた。

この後、教皇はバチカン大使館で米国の枢機卿らおよび米国司教評議会関係者らと昼食を共にされ、同日夕、市内の無原罪の聖母大聖堂で米国司教団と夕べの祈りをとり行われる予定。







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