2008-04-03 15:54:34

神のいつくしみテーマに国際使徒会議開催


前教皇ヨハネ・パウロ2世の帰天3周年を機に、神のいつくしみをテーマにした初めての国際使徒会議がローマで開幕した。

この会議はウィーン大司教クリストフ・ショーンボン枢機卿の推進によるもので、今月2日から6日まで行われる。

ヨハネ・パウロ2世はその在位中、神のいつくしみを力強く説き、自身もその神秘と深く結ばれていた。1980年、2番目の回勅「いつくしみ深い神」を通し福音の根本にある神のいつくしみに光を当てた。2000年の大聖年、イエスのいつくしみのメッセージを広く伝えたポーランド出身の神秘家ファウスティーナ・コワルスカ修道女を列聖すると共に、復活節第2主日(復活祭の次の日曜日)を神のいつくしみの主日として制定。さらに2002年のポーランド司牧訪問の際、クラクフ郊外ワゲルニキの「神のいつくしみ巡礼聖堂」の献堂式を行い、「人間にとって、神のいつくしみの外には希望の源はありません」とその時の説教で述べている。前教皇が亡くなったのは2005年4月2日、その年の復活祭直後の土曜の夜、典礼暦が神のいつくしみの主日に入り、その第一晩課が唱えられた後であった。

教皇ベネディクト16世は、神のあわれみの神秘を熱心に証し続けたヨハネ・パウロ2世の使徒職と生涯にこれまでたびたび言及されている。

国際使徒会議は、2日(水)午前の教皇司式によるヨハネ・パウロ2世追悼ミサに続いて、同日夕方、ローマ市内のラテランの聖ヨハネ大聖堂で開会した。会議の推進者であるショーンボン枢機卿はじめ、ローマ教区教皇代理司教のカミッロ・ルイーニ枢機卿、ヨハネ・パウロ2世の元秘書で現クラクフ大司教のスタニスラウ・ジヴィッチ枢機卿が挨拶し、ショーンボン枢機卿は、「神のいつくしみに対するヨハネ・パウロ2世の預言的洞察」をテーマとした開会講演を行なった。

3日(木)「神のいつくしみの神秘、教会の宝」、4日(金)「教会の交わりのための神のいつくしみ」、5日(土)「教会の宣教のための神のいつくしみ」をテーマに会議は続き、6日(日)バチカンでショーンボン枢機卿司式のミサと教皇のレジナ・チェリの祈りの集いをもって終了する。







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