2008-03-23 18:23:06

復活の主日:教皇「過ぎ越しの神秘の刷新の力が世界に表れるように」
 


復活の大祝日を迎えた23日、教皇ベネディクト16世は、ローマと世界に向けてメッセージと祝福をおくられた。

22日夜、バチカンの聖ペトロ大聖堂で祝われた復活の聖なる徹夜祭で、教皇は復活の大ろうそくを祝別し、ろうそくを掲げて光の行列を行なわれた。明かりを落とした大聖堂の闇の中を小さな光の列は進み、その光はやがて大聖堂全体に広がっていった。

儀式の中では、復活徹夜祭の伝統である成人の洗礼式が行なわれ、教皇は国籍も様々な7人の男女に洗礼を授けられた。

明けた23日の午前中、教皇は復活の主日の荘厳ミサを聖ペトロ広場で捧げられた。

イタリア半島はここ数日不安定な天候に覆われているが、復活祭のローマも時おり激しい雨の降る一日となった。

バチカンの広場には、風雨にも負けず、教皇と復活祭の喜びを分かち合おうと集った大勢の信徒たちの傘が広がり、大聖堂前に設けられた人工花壇の春の花々と共に、曇り空に明るい色を浮き上がらせた。

教皇はミサに続く復活祭メッセージの中で、イエスの復活という驚くべき出来事は、本質的に愛の出来事であると強調され、今日、主の復活を祝いながら私たちは愛に回心し、憎しみや利己主義を退け、柔和で謙遜な贖い主に従うよう招かれていると述べられた。

過ぎ越しの神秘の刷新の力が私たちや家族、町や国々に表されるようにと願われた教皇は、苦しむ世界の各地、ダルフール地方やソマリアをはじめとするアフリカのいくつかの地域、聖地、イラク、レバノンなど中東、またチベットに言及され、これらの地域に善と平和を守るための解決策の追求をアピールされた。

続いて、教皇は世界の63ヶ国語で復活祭のお祝いを述べられ、日本語でも「ご復活祭おめでとうございます」と挨拶された。

そして、最後に教皇はローマと世界に向けた教皇祝福、ウルビ・エト・オルビをおくられた。







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