2008-03-20 14:55:15

聖木曜日:「世界が神に目覚めているよう努力を」教皇、聖香油のミサで司祭らに


聖木曜日を迎えた20日午前、教皇ベネディクト16世は「聖香油のミサ」を捧げられた。

「聖木曜日」とは、復活祭直前の一週間、聖週間中の木曜日をいう。この日の伝統儀式の一つである聖香油のミサは、各教区の司教座聖堂において行なわれるもので、この中では、洗礼、堅信、病者の塗油、司祭叙階の秘跡や聖堂、祭壇などの聖別などに用いられる3種の聖油が、司教によって祝別される。

バチカンの聖ペトロ大聖堂では、ローマ教区の司教である教皇のもとに同教区の約1600人の司祭が集い、ミサを共同司式した。

教皇は説教で、司祭とは目覚めている者、すなわち、悪の力を前にして、世界が常にキリストに目覚めているよう働くために召されている存在であると同時に、地面に足をつけて立つ者、時代に流されず、真理の中にしっかりと立つ者でなくてはならないと話された。

また、司祭は自分自身を告げるのではなく、キリストとその言葉を告げるのであると強調され、キリストの教会との交わりのうちに、教会と共に信じ、考え、話し、奉仕することが大切であると説かれた。

続いて、司祭の約束の更新が行なわれ、司祭たちはキリストへの一致と、キリストの愛に動かされた教会への聖なる務めを誓い、叙階の日の約束を新たにした。

聖油の祝別の式では、洗礼志願者用聖油、病者用聖油、そして聖香油のための、3つの油壺が祭壇に運ばれた。教皇はこれらの油を祈りと共にそれぞれ祝別された。この日祝別された聖油は、教区の各教会に分配され、聖具室に保存される。

「聖なる過ぎ越しの3日間」に入るこの日の午後、教皇はラテランの聖ヨハネ大聖堂で「主の晩さん」のミサをとり行われる。







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