2008-03-19 13:59:04

チベット情勢に対話と寛容を呼びかける、教皇、一般謁見で


教皇ベネディクト16世は、バチカンで19日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

集いの中で教皇は、チベットにおける最近の出来事に対する憂慮を表され、暴力ではなく対話をアピールされた。

ここ数日のチベットの情勢を深く案じつつ見守っていると述べた教皇は、多くの人々の苦しみを前に悲しみと苦悩を禁じえないと話された。そして、イエスの受難と死の神秘を追体験する聖週間にあって、彼らの状況はひときわ私たちの心にかかるものであると述べられた。

暴力は問題を解決せず、それをさらに悪化させるだけであると教皇は強調され、一人ひとりが勇気を持って対話と寛容の道を選ぶことができるようにと、皆に一致した祈りを呼びかけられた。

この日の謁見は2会場で行なわれ、教皇は最初に聖ペトロ大聖堂に集った世界各国の大学生らに挨拶をおくられた。大学生らのキリスト教的育成を目的とするUNIV国際会議に参加した世界の約200大学、4500人の学生らに、教皇はキリストとの出会いに渇く世界において希望のパン種となるようにと励ましを与えられた。

続いて、パウロ6世ホールで行なわれたカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は間もなく迎える復活祭を前に、聖なる過ぎ越しの三日間をテーマに講話を行なわれた。

キリストの最後の晩餐を記念する聖木曜日、人間の悪と罪を見つめ、主の受難と死の神秘を観想し十字架を崇敬する聖金曜日、祈りと沈黙の聖土曜日を経て、キリストの光の輝きがすべての闇を圧倒し、その過ぎ越しの神秘の救いの力が告げられる復活徹夜祭に至るまでの儀式に熱心に参加するよう、教皇はすべての信徒らを招かれた。







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