2008-03-10 16:45:42

ガーナのポレク・デリ枢機卿逝去


ガーナ出身のピーター・ポレク・デリ枢機卿が、6日、タマレで逝去した。89歳だった。

タマレの名誉大司教であったデリ枢機卿は、1918年、ガーナのゼムオパレに生まれた。伝統宗教の祭司であった父と叔父を持ち、深い宗教的関心の中に成長した。アフリカ宣教会の司祭との出会いによってキリスト教に近づき、1932年、ガーナ西部地方で初の受洗者の一人となった。1951年、出身民族の中で最初の司祭として叙階された。1960年、司教叙階。

教区で初めて伝統楽器演奏を伴う聖歌を導入するなど、典礼におけるインカルチュレーションを推進した。信徒の育成に努め、多くの学校を創立。人間形成への貢献が認められ、多くの賞を受賞したほか、ガーナ教育評議会への参加など行政からも協力を請われた。

2006年、教皇ベネディクト16世によって枢機卿に任命された。

教皇は弔電で、困難な状況の中で熱心に福音を説き、常に貧しい人たちに注意を向けていたデリ枢機卿の、祈りと神の御旨への謙遜な従順、隣人への愛という輝ける遺産を思い起こされた。







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