2008-03-10 18:44:01

「憎しみと復讐ではなく対話と信頼の道を」教皇、中東とイラクにアピール


教皇ベネディクト16世は、9日、バチカンで日曜正午の祈りを信者とともに唱えられた。

この朝、教皇はバチカンに程近いサン・ロレンツォ・イン・ピシブス教会を訪問、同教会を拠点とする国際青少年センターの指導者らのためにミサを捧げられた。

正午のアンジェラスの祈りの集いで教皇は、中東とイラクに平和のアピールを新たにされた。

流血の暴力と恐怖が繰り返される中東の「終わりない破壊と死の連鎖」を憂慮された教皇は、無実の犠牲者らを神の憐れみに託し、遺族や負傷者に連帯を示されると共に、同地に平和の恵みを祈られた。

教皇は、イスラエルとパレスチナの双方が交渉を通して平和と正義の未来を築いていくためにも憎しみと復讐の道を断ち、責任をもって対話と信頼の道を歩んでいくよう呼びかけられた。

また、教皇はイラクで誘拐されたラホ大司教の身の上を深く案ずると同時に、盲目的な暴力にいまださらされている多くのイラク国民に思いを寄せられ、こうした暴力は神のご意思に反するものであると述べられた。

集いの説教で、教皇はこの日福音朗読されたイエスがラザロを生き返らせるエピソード(ヨハネ 11,1-45)を取り上げられ、イエスがマルタに厳かに述べる「わたしは復活であり命である。わたしを信じる者は死んでも生きる…」「このことを信じるか」(ヨハネ 11,25-26)という言葉は、今日も私たち一人ひとりに向けられていると話された。

最後に教皇は、13日(木)午後、聖ペトロ大聖堂でローマ教区の若者のためにゆるしの秘跡をとり行うことを予告され、これを16日(日)の枝の主日に記念される教区レベルの世界青年の日の精神的準備の機会とするよう願われた。







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