2008-03-05 18:34:41

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2008.3.5)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

初代教会の偉大な教父たちについてのカテケーシスを続けながら、今日は歴史上非常に影響の強かった教皇の一人、大聖レオについて考察しましょう。

聖レオはトゥシャで生まれ、ローマが社会的な大混乱にあった440年、ローマの司教になりました。

当時、西方世界ではローマ皇帝の権威は地に墜ち、イタリアはしばしば異民族たちの侵入に苦しんでいる時期でした。イタリア半島に侵入したフン族のアッティラとマントヴァで出会い、ローマ破壊の計画を取りやめるよう勇気をもって説得しました。この出来事は彼の生涯の中でも最もよく知られたエピソードですが、これがその種の唯一の出来事ではありません。

聖レオ教皇は、使徒聖ペトロの後継者としてのローマ司教の首位権の強化に努めました。そして、教皇職を東西両世界にわたって知恵と優れた司牧的センスとをもって賢明に行使ました 。

451年、カルケドンでイエスの本性についての重要な公会議が開かれました。イエスは真の神であり、同時に真の人間であると宣言しました。教皇レオが送ったその宣言に賛成した公会議参加司教たちは、「聖ペトロがレオの口を通して話したのだ」と絶賛しました。

教皇レオが残した説教や手紙のおかげで、私たちは今日でも彼の教会の牧者としての使徒的熱意と愛徳、そしてその深い神学と明解さを知り、評価することができるのです。

聖レオ教皇は、また非常に深い典礼に関する理解をも示しています。彼は典礼の中に、私たちが今生きる現代、私たちの日常生活にも実際にかかわっている救いの神秘の実現を見ています。

教皇聖レオの生涯と模範が、キリストにおける神との出会いが私たちに喜びと救いの源であることをいつも思い起こさせてくださいますように。
 







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