2008-02-29 16:42:34

教皇と開発援助促進評議会関係者との出会い「福音の愛を確かに証しするために」


教皇ベネディクト16世は、29日、教皇庁開発援助促進評議会の関係者とお会いになった。

同評議会(議長:ポール・ジョセフ・コルデス枢機卿)は、「教会の福祉事業従事者の人間的・精神的基礎」をテーマに現在定例総会を開催している。

教皇は総会参加者への挨拶で、困難にある人々に単なる物質的援助だけではなく、心の慰めと希望をもたらすために様々な形で奉仕する教会関係者に感謝を表され、教会の福祉活動は、キリストと人々との出会いの場を作り出すという意味でも、福音宣教の中心をなすものであると強調された。

このような教会の活動が、ただ技術的・物理的な問題解決や博愛的行為に終わらず、福音の愛の確かな表現となるためには、これらの事業に関わる人々の「心の育成」が非常に大切であると教皇は述べた。

教皇は社会福祉事業に従事する教会関係者に必要な精神的基礎として、1.病者や貧しい人々のいのちを守る「いのちの価値の証し人」、2.自分に閉じこもるのではなく他人に自分を与えることによって人間性を輝かせる「愛の証し人」、3.さらに神は愛であり、人間を愛に招かれているということを伝えるための「神の証し人」であることを挙げられた。

回勅「神は愛」で記したように、私たちは神の似姿に造られたがゆえに、愛を生きることで、この世界に神の光をもたらすことができるのであると教皇は話され、一同に勇気付けを与えられた。







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