2008-02-27 18:09:19

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2008.2.27)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスで聖アウグスティヌスの生涯についての考察を締めくくりたいと思います。今回は、聖アウグスティヌスの回心の過程について考えて見ましょう。

彼の著作「告白」を読むと、その回心は彼の一生にわたる熱心な真理探究の長い旅路であったことがわかります。聖アウグスティヌスは、青年時代にわき道にそれた時期があったにもかかわらず、母親からイエスのみ名に対する愛を教わりました。

プラトン哲学は、聖アウグスティヌスを「ロゴス」、すなわち宇宙を導く創造的な理性の存在を認めるに至らせました。その後、彼は聖パウロを読むことによって、ますますより完全な真理を発見し、キリストへの信仰に到達するのです。

聖アウグスティヌスは、ミラノで聖アンブロジオから受洗した時に、最終的な真理に到りつきました。

彼の回心の第二段階は、アフリカに戻り、幾人かの友人たちと小さな修道院を作り、そこで祈りと研究に励んだことの中に見出されます。それから3年後、アウグスティヌスは司祭に叙階され、使徒職に戻り、その研究の結果を活かし、対話と説教を通じ多くの人々への奉仕に専念しました。

そして、その回心の最後の段階は、自分の罪深さの認識から絶えず神に赦しを請う謙遜の実践にありました。また、あらゆる批判を通して、自分自身の学識に関する謙遜をも実践しました。

「キリストこそ真理であり、愛である」ということを、はっきりと理解したこの偉大で謙遜な回心者から、皆が多くのことを学ぶことができるよう、私は心から望んでいます。







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