2008-02-25 18:15:34

「青少年教育への緊急な取り組みを」教皇、ローマ教区の教育関係者や生徒たちとの出会い


教皇ベネディクト16世は、23日、ローマ教区関係者と青少年教育について考える集いを持たれた。

今年1月、教皇は青少年教育についての緊急な取り組みを呼びかける書簡をローマ教区のために発表、この日この書簡が教区関係者に正式に手渡された。

バチカンの聖ペトロ広場で行なわれたこの集会には、教区の青少年教育担当者や、教師、カテキスタ、また生徒と両親たち、およそ5万人が集い、現代社会が抱える教育危機に教会、キリスト者の立場からどのように答えていくべきかを共に考察した。

「人を教育するのは昔から決して簡単なことではありませんでした。しかし、現代それはますます難しいことと見なされています」と教皇は述べ、多くの両親や教師が教育者としての役割を放棄したり、その責任さえ理解できなくなっている現状を指摘された。

そして、特に現代社会・文化におけるあまりに多くの不安や疑問、マスメディアによって広められるゆがんだイメージが、若い世代に行動の規範や将来の目標として価値ある確かなものを提示することを困難にしていると話された。

教皇は両親たちに、真の教育者として言動の一致をもって子どもたちに模範と勇気を示し、日常の信仰の証しを通して、善悪の明確な区別を教え、生きていく上での、また未来の試練を乗り越えていく上での堅固な精神的・道徳的基礎を構築できるよう助ける必要を強調された。

また、教師たちに対し、ただ基礎知識や情報を教えるのではなく、人生の導きともなる偉大な真理の問題を生徒たちに残すべきと述べ、両親たちと協力し、人間育成という託された尊い課題に取り組んで欲しいと願われた。

最後に、教皇は生徒たちに、「皆さんの道徳的・文化的・精神的成長の主役となるのは皆さん自身です。イエス・キリストを隅の親石として何世紀にも渡って築かれた真理と善と美の遺産を皆さんの心・知性・生活の中に自由に受け入れてください」と話され、「皆さんの心の中の隠れた客である神に信頼してください」と励ましを与えられた。







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