2008-02-21 18:14:08

教皇、セルビアの新大使とお会いに


教皇ベネディクト16世は、21日、セルビアの新大使を迎えられた。

ウラデタ・ヤンコビッチ大使は、このたび信任状提出のためバチカンを公式訪問、教皇と正式な挨拶を交換した。

教皇はこの席で、教皇庁がセルビアとの外交関係に高い重要性を置き、同国が平安と発展、和解と平和的共存のある未来の構築を続け、近隣諸国と共にヨーロッパの一員としての位置を占めていけるよう願っている旨を強調された。

ヨーロッパ大陸の国々のほとんどが前世紀の戦争の破壊から逃れることはできなかったと、過去の教訓から学ぶことの大切さを教皇は示されると共に、より確かな未来に向けて働くためには、他の欧州諸国と同様、キリスト教の遺産と福音の愛に深く根ざしたセルビアのアイデンティティーと豊かな伝統を忘れてはならないとも述べられた。

キリスト教精神を生きることで、赦しを受け入れ、隣人と和解し、相互の尊重に基づく愛の文明を共に築く勇気を得ることができると話されながら、教皇は、他のバルカン諸国と同じように、セルビアが近年の闘争で体験した深い苦しみに思いを寄せられた。

そして、地域の恒久的安定と平和を求める熱い願いを共にする教皇庁の立場を示された教皇は、コソボ問題に対して、当事者双方に慎重で穏健な行動と、相互尊重と和解につながる解決策の模索を願われた。







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