2008-02-19 18:52:55

「イエスに耳を傾け十字架の道に従おう」教皇、日曜正午の集いで


教皇ベネディクト16世は、バチカンで17日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

一週間の黙想を終え公務に戻られた教皇は、この期間、祈りをもって一致してくれたすべての人々に感謝の言葉を述べられた。

教皇は説教で、この日の福音朗読箇所、イエスのタボル山上での変容(マタイ17,1-9)をテーマに話された。

先週の日曜日に朗読されたイエスが荒れ野で悪魔の誘惑と戦うエピソードが、受難という最後の大きな闘いの前触れとなっているのと同時に、山の上で変容し光り輝くイエスの姿は復活の栄光を前もって表していると教皇は指摘。

過ぎ越しの神秘を共に先取りするこの2つの出来事は、復活祭までの四旬節の歩みはもちろんのこと、死から命へ躍動する過ぎ越しの中に本質的に成り立つキリスト者の生活全体を支える2本の柱ともいえると話された。

イエスが変容する中、「これはわたしの愛する子、これに聞け」という神の声が聞こえるが、永遠のいのちに入るためにはイエスに耳を傾け、復活の希望を心に留めながら、十字架の道に従っていくことが必要であると教皇は述べた。

教皇はこの日、大統領を選出できないまま3ヶ月が経過し、いまだ緊張の続くレバノンに、和解と対話の努力をアピールされた。

すべてのレバノン国民を代表する大統領を選び、国内の分裂を克服できるよう、調停への努力と国際共同体の支援が現在も続けられる一方で、激しい言葉の応酬はもとより、武力によって対立する相手を物理的に排除しようとする動きが見られることに教皇は憂慮を表された。

こうした中で教皇は、人々が和解と誠実な対話に向け忍耐強く取り組むことができるよう、マロン典礼総大司教をはじめ、同国のすべての司教らと共に心を合わせ、レバノンの聖母に祈り求めようと、信者らに呼びかけられた。







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