2008-02-18 19:01:38

バチカンの四旬節黙想会終了、教皇「キリストの謙遜は司祭の本質理解の鍵」


バチカンで1週間にわたり行なわれていた教皇庁の高位聖職者を対象とした黙想会が、16日午前終了した。

教皇ベネディクト16世は終了の挨拶で、「わたしたちの大祭司、キリストを迎え入れよう」をテーマに連日の黙想を指導した教皇庁聖書委員会・前事務局長、アルベール・ヴァンホイエ枢機卿に心からの感謝を述べられた。

教皇は、レデンプトリス・マーテル礼拝堂で行なわれたこの一週間の黙想に参加しながら、同礼拝堂を装飾するモザイク画の中でも、特に跪いてペトロの足を洗うイエスの姿に毎日目を留めておられたと語られ、黙想のテーマと共にこの場面を見つめ観想することで、私たちの弱さ、苦しみ、試練に、死に至るまで連帯を示されたイエスの驚くべき新しい祭司職を改めて認識することになったと話された。

一方で、同じモザイク画において、キリストに足を洗ってもらいながら、額に指を当てているペトロは、「足だけでなく、手も頭も」と言っているのであろうが、その場面は同時に、私たちに連帯するために自らを低めるキリストの祭司職の新しさを困難のうちに理解しようと努めているすべての弟子たち、また私たち自身の姿であるように思われたと述べられた。

キリストの謙遜は司祭の本質を理解する上での鍵であるとされた教皇は、キリストの、また自分たちの祭司職とは何であるかを学びながら、主の過ぎ越しに向けて四旬節の歩みを続けていこうと、参加した聖職者らに呼びかけられた。







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