2008-02-12 15:57:45

四旬節:「キリストと共に悪と戦おう」教皇、日曜の集いで


教皇ベネディクト16世は、バチカンで10日、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。

先週6日の「灰の水曜日」より教会の暦は四旬節に入ったが、教皇は説教で四旬節を過ごす上での心構えについて話された。

四旬節とは、特に世界や自分の中・まわりにある悪に対抗するために、悪を見据え、その影響および原因と戦う努力の時であるが、その際、悪の問題を神や社会など人のせいにするのではなく、自分自身の責任を自覚することが大切と教皇は述べられた。

そして、四旬節とは、キリストと共に悪に立ち向かう決意を新たにする時であり、イエスの呼びかけに従い、イエスと一緒にそれぞれの十字架を背負って歩く道こそ、憎しみに対して愛が、エゴイズムに対して分かち合いが、暴力に対して平和が勝利するための道なのであると説かれた。

また、今年の四旬節の始まりが摂理的にルルドの聖母出現150周年記念と重なることを教皇は紹介。イエスがその公生活の初めに宣べ伝えた「悔い改めよ」というメッセージに、ルルドの聖母も呼応するように祈りと回心を人々に呼びかけていることを指摘され、マリアの招きに応え、この四旬節を信仰をもって始め、内的喜びと寛大な努力をもって過ごすことができるようにと祈られた。

教皇は翌11日のルルドの聖母の記念日に「世界病者の日」が行なわれることに言及され、同日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で教皇庁保健従事者評議会議長ロサーノ・バラガン枢機卿司式のミサに参加する人々に挨拶をおくられた。教皇はこの日から一週間の四旬節の黙想に入られるが、沈黙と観想の中で、世界中の病者のために祈ることを約束された。







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