2008-02-12 17:26:18

「世界病者の日」:ルルドやバチカンで記念ミサ


典礼暦でルルドの聖母を記念した11日、カトリック教会の第16回世界病者の日が行なわれた。

今年の世界病者の日は、フランス・ルルドのマッサビエルの洞窟における聖母出現からちょうど150年目にあたる。この日、ルルドの聖母巡礼聖堂では、世界各国からの巡礼者が記念ミサやろうそく行列に参加、その人波は絶えることなく続いた。

バチカンでは、聖ペトロ大聖堂で、教皇庁保健従事者評議会議長ロサーノ・バラガン枢機卿司式のミサがとり行われ、病者とその家族、医療関係者、ボランティアの人々が多数参加した。

教皇ベネディクト16世は今年の世界病者の日に向けたメッセージで、「聖体、ルルド、病者への司牧的配慮」をテーマに、人間の苦しみにおける聖体の神秘と聖母の役割の絆を考察されている。

バラガン枢機卿はミサの説教で、死を含めて私たちが体験する苦しみはキリストの苦しみでもあり、私たちの死もキリストの死の一部であると述べ、私たちとすべてを共にされるキリストの究極の愛の表現としての聖体を強調、聖体こそは苦しみに対する唯一真の救いであると話した。

また、カルワリオまでイエスに従い、十字架の下でキリスト者たちの母としての役割を与えられたマリアも、キリストにおいて私たちのすべての苦しみを苦しまれると説き、マリアの母としての心にすべての病者を託して祈った。

この日の夕方、バチカン庭園では、ルルドの聖母出現150周年を記念し、ローマのフランス人共同体のためのろうそく行列とミサが行なわれた。
 







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