2008-01-23 18:47:26

2008年度世界病者の日教皇メッセージ,聖体の神秘と聖母の役割をテーマに
 


教皇ベネディクト16世は、2008年度世界病者の日に向けたメッセージを発表された。

カトリック教会はルルドの聖母の記念日である2月11日を「世界病者の日」とし、
病者がふさわしい援助を受けられるよう、また、人々が自らの苦しみの意味を受けとめるための精神的助けを得られるよう、カトリック医療機関をはじめ、社会一般に訴える機会としている。

今年の世界病者の日の教皇メッセージは、「聖体、ルルド、病者への司牧的配慮」をテーマに掲げるもので、全5章からなる。

教皇はこのメッセージで、今年のルルドの聖母出現150周年と、カナダ・ケベックで行われる国際聖体大会という2つの重要な教会の行事を機会に、神の救いの計画と、人間の苦しみの現実における、聖体の神秘と聖母の役割の密接なつながりを見出されている。

ルルドを巡礼する多くの病者と、彼らを助けるボランティアの人々の存在は、聖母が人間の苦しみに対して示す母としての特別な心遣いを考えさせるものと教皇は指摘。

神の御子がつけられた十字架の足元で、キリストの犠牲に心を合わせる悲しみの聖母に、主の受難のしるしをまとう者として苦しむ人たちを受け入れるキリスト教共同体は特別な思いを寄せるのであり、聖母は試練にある人々と共に苦しみ、その母としての助けをもって彼らを慰め支えるのであると、教皇は記されている。

また、教皇は、この世を生きるための糧として神から贈られた聖体の神秘を強調。キリストは聖体の宴に人々を集め、ご自分の弟子たちに苦しむ人や病者に対し愛と関心を向けるように促されると述べた教皇は、苦しむ人を助ける力、苦しみにおける救いの価値を理解する力を、聖体から汲み取るようにと招かれている。







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