2008-01-18 18:23:42

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2008.1.16)


今週のカテケーシスも、偉大な教会博士聖アウグスティヌスの生涯と著作についての考察を続けましょう。

聖アウグスティヌスは、その死の4年前頃からヒッポの司教座を後継者に譲り、生涯の最後の日々を聖書の研究に捧げることを望みました。にもかかわらず、彼の晩年はすこぶる活動的な年月だったと言わなければなりません。

年老いた司教は分裂していたキリスト教徒たちの間に和解をもたらし、ローマ帝国の中の、多くの問題を抱えたアフリカ地方に平和を樹立するよう働き続けました。ヴァンダル族のアフリカ侵入の間、アウグスティヌスは神の摂理の神秘の中にその慰めを見つけていました。

アウグスティヌスは言っています。「世界はますます年老い弱くなっていきます。しかし、キリストは永遠に若く、彼を信じる人々を若返えらせます」と。

アウグスティヌスは災難の最中にあっても、聖職者たちにその召命にあくまでも忠実に留まり、キリスト教的愛徳の最高の証しをするよう励ましていました。

アウグスティヌスは、ヒッポが包囲されていた431年、最後の日々を償いと祈りの中に過ごしながら亡くなりました。とうとうアウグスティヌスの偉大な心は神の中に永遠の憩いを見出したのです。

今日も、かつての世紀と同じように、聖アウグスティヌスの模範とその豊かな教説が、神の国の完成に向けての教会の旅路において力と導きとなりますように。
 







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