2008-01-09 18:22:27

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2008.1.9)


今週のカテケーシスでは、再びヒッポの聖アウグスティヌスの生涯に戻りたいと思います。

聖アウグスティヌスの多くの著作は古代の偉大な知識遺産に満ち、それは後の世紀にわたり豊かなインスピレーションと教えの源となっていきました。

聖アウグスティヌスの霊的自叙伝である「告白録」は、彼の受けたキリスト教的な教育、人文教育、真理追究に生涯を捧げようとの決心、そしてやがて訪れる信仰の放棄状態などについて語っています。

初め、アウグスティヌスはマニ教の二元論に染まりますが、母・聖モニカの祈りや、ミラノ司教・聖アンブロジオの卓越した教説などのおかげで、次第に幼年時代の信仰を取り戻し始めます。 「告白録」は、聖アンブロジオからの受洗という頂点に到るまで、聖アウグスティヌスがたどった倫理的および知的な歩みを語っています。

修道生活を送るためにアフリカに帰ったアウグスティヌスは、やがて司祭となり、後にはヒッポの司教となりました。 30年間にわたる司教としての生活の中で、アウグスティヌスは模範的な牧者、疲れを知らぬ説教者、カトリック信仰において強い影響力を持つ者としての姿を見せました。

次週からは、この偉大な教会博士の教説と思想に注意を向けてカテケーシスを続けましょう。







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