2007-12-13 16:37:58

オーストリアのスティクラー枢機卿逝去


かつてバチカン図書館および記録文書館館長を務めた、オーストリア出身のアルフォンス・マリア・スティクラー枢機卿(97)は12日、療養先のローマで逝去した。

枢機卿団の中で最年長であったスティクラー枢機卿は、1910年、オーストリア・ノインキルヒェンの生まれ。サレジオ会に入会し、1937年、司祭叙階。

トリノとローマの教皇庁立サレジオ大学で教会法の教鞭をとり、1958年から58年まで同大の学長を務めた。

1971年、バチカン図書館と記録文書館の管理責任者となり、貴重な蔵書の保存と学者らの閲覧システムの向上に尽くした。

第2バチカン公会議に3つの委員会の専門家として参加。教会法や教会法史に関する多くの著作があり、教皇庁歴史学委員会や世界各国のアカデミーの会員として活躍。
1985年、バチカン図書館と記録文書館の館長(~1988年)になると共に枢機卿に任命された。
教皇ベネディクト16世は、スティクラー枢機卿の死を悼む電報を親族におくられ、その中で同枢機卿の教皇庁における誠実で熱心な協力者としての奉仕と、常に示されたキリストと教会への忠実の証しを思い起こされた。
同枢機卿の葬儀は14日(金)にバチカンの聖ペトロ大聖堂で行なわれる。
スティクラー枢機卿の逝去によって、現在の全枢機卿数は200人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は120人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は80人となった。







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