2007-12-10 18:15:00

無原罪のマリア:教皇「希望の母、美しい愛の母を見つめよう」
 


教皇ベネディクト16世は、無原罪のマリアの大祝日を迎えた8日、正午にバチカンでアンジェラスの祈りの集いを持たれた。

無原罪のマリアの大祝日は、「聖母マリアが、神の特別な恩恵と特典によって、その母の体内にやどった瞬間において、原罪のすべての汚れから守られた」ことを祝うもの。

無原罪の聖母に対する崇敬は古くに遡るが、福者教皇ピオ9世は、1854年12月8日、これを正式に信仰個条(キリスト者が守る教え)として宣言。以来、この日は、カトリック教会の重要な祝日とされてきた。

教皇は説教の中で、無原罪のマリアを「確かな希望と慰めのしるし」(第2バチカン公会議公文書・教会憲章68)として示された。

真の光、歴史のすべての闇を打ち払う太陽であるイエスに到達するには、キリストの光を反映し、行くべき道を照らしてくれる人たちを近くに必要とすると述べた教皇は、希望の星、救いの日を告げるあけぼのであるマリアほど輝かしい者はいないと強調された。

マリアを観想することで、神の姿に似た者として、愛のうちに聖なる清い者となるようにとの、すべての人間に対する神のご計画の崇高さ、美しさを知ることができると教皇は述べ、十字架上のイエスが聖ヨハネを通して私たちに託されたマリアを、全人類の母、希望の母として持つ大きな恵みを神に感謝された。

前任者ヨハネ・パウロ2世が若者たちにマリアを「美しい愛の母」として示したように、教皇もまた、真の愛を知らない現代の若者たちに、神の愛を映し輝くマリアを模範として見つめて欲しいと願われた。

最後に教皇は、この日よりフランスの聖母巡礼地ルルドで聖母出現150周年の特別聖年が開幕したことを紹介され、同地への精神的な巡礼のうちに聖母に祈るよう呼びかけられた。

同日夕方、教皇はローマの中心街スペイン広場に赴かれ、無原罪の聖母像の前で、伝統の祈りと献花の儀式をとり行われた。







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