2007-11-25 17:56:22

枢機卿会議:教皇による23名の新枢機卿の任命式


 教皇ベネディクト16世は、バチカンで24日、枢機卿会議を開かれ、この中で23人の新枢機卿の任命式をとり行われた。

この日、聖ペトロ大聖堂の教皇祭壇の前は、世界各国から集った枢機卿たちの鮮やかな緋色の衣で埋まった。

この日任命を受ける新しい枢機卿たちが教皇と共に大聖堂に入場すると、会場は温かい拍手で包まれた。

聖書朗読の後の説教で教皇は、キリストに倣い、神と教会と人々へのために必要ならば命を差し出すことも恐れない、無償の「愛の奉仕者」となるよう新枢機卿らを励まされると同時に、彼らがキリストとその福音にどこまでも忠実に留まることができるよう、教会のすべての信者を一致した祈りに招かれた。

教皇は新枢機卿たちが世界の様々な国を出身とし、教区の司牧者の第一線で働く者や、教皇庁の仕事にたずさわる者などその任務も実に多様であることに、教会の普遍性を見出された。

新枢機卿たちの司牧に託された人々にも親愛の思いを示される中で、教皇は特に非常に困難で複雑な状況を生きるイラクの教会共同体に思いをはせられた。今回エマヌエル3世デリー、カルデア典礼バビロニア大主教を枢機卿団に迎えたことは、イラク国民へのご自分の愛情の具体的な表出であると述べ、同国のキリスト者に対する全教会の連帯を改めて強調された。

また教皇は説教の中で、枢機卿任命発表の直前に急逝したイグナシー・ジェズ、ポーランド・コシャーリン-コウォブジェク名誉司教を心に留められた。

教皇は23人の新枢機卿の一人ひとりに、赤いビレタ(聖職者用の角帽)と任命書を手渡され、平和の抱擁を交わされた。                        

この日、新しく任命された23名の枢機卿は以下のとおり。(敬称略)





































(以上、80歳未満の有権枢機卿18名)











(80歳以上の枢機卿5名)


これらの新枢機卿の任命によって、現在の全枢機卿数は201人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は120人となった。
 







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