2007-11-15 16:30:44

ラヴェンナのカトリック・正教会神学対話会議の最終文書


イタリアのラヴェンナで先月8日より15日まで開催された、カトリック教会・正教会神学対話合同委員会の第10回全体会議の最終文書が、教皇庁キリスト教一致推進評議会より発表された。

この会議では、正教会とカトリック教会関係者の双方の参加のもと、「教会の秘跡的本質の教会学的・教会法的帰結」をテーマに討議を行った。

今回発表された文書は46章にわたる。特にこの中ではローマの司教が世界の他の総大司教の中で「プロトス」、すなわち最初の者と見なされているものの、その特権については聖書的・神学的観点からいまだ意見の相違があることが明らかにされている。

教皇庁キリスト教一致推進評議会議長のウォルター・カスパー枢機卿は、この合同会議が地区・地方教会と共に、普遍の教会の存在を認めていることは特筆すべきこととする一方、ローマの司教の役割については今回触れることなく、未来の考察課題として提示されていることを指摘。対話の道のりはこれからも長く困難であるが、これは最初の重要な一歩である、と述べた。







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